研究会発足の経緯

気候変動関連のニュースが報道されない日はありません。
世界の良心は気候変動に多大で、最大の関心を示しています。未来社会、子々孫々に負の遺産を残さないために、地域の企業が手を結び、行動を起こさないといけない時期に来たと感じております。
2050年のカーボンニュートラルの実現には全ての人々、職業、企業などが一致して取り組む必要があります。企業活動においても省エネ、再生可能エネルギー利用などが求められてきます。一例として、2022年から東証が再編され新しい市場区分となりました。そして、気候変動関連の施策として、プライム市場上場会社はTCFDの提言による4項目に関する開示が事実上義務化されました。
これらの活動は、取引先や協力会社などへの波及も避けられないと思います。AREC会員企業からのご提案もあり、上田市地方再生プラットフォーム事業の枠組みとして、脱炭素経営研究会を設立し気候変動対策について意見交換や学びの場としていきたいと思います。
※1.TCFD(Task force on Climate-related Financial Disclosures)「気候関連財務情報開示タスクフォース」
※2.TCFDが気候関連情報の開示を求める4つの項目①ガバナンス②戦略③リスク管理④指標と目標

運営方針

1. 名称:脱炭素経営研究会
2. 会長:日置電機株式会社 水出博司
3. 副会長:山洋電気株式会社 宮原章雄、長野計器株式会社 長坂宏
4. 事務局:AREC:宮坂秀明、滝沢一秀、上田市商工観部次世代産業支援:前沢卓
5. アドバイザー:信州大学繊維学部 村上泰教授、高橋伸英教授
6. 期間:2023年3月1日より2025年3月31日まで(但し内容により延長)
7. 予算:会費の徴収はしない(地方創生実践プラットフォーム基盤強化事業の予算を利用)
8. 定例会:2か月に1回開催(目安)
9. 場所:AREC会議室を利用、但し各社の会議室を借りる場合もある

趣旨と目的

持続可能な社会の実現のため、2050年のカーボンニュートラルに目標に、日本も賛同しております。長野県内企業の使命として、この問題に相対する事は避けられない状況です。しかし、カーボンニュートラルの目標は、1企業の取組だけでは、点は大きくなっても、線で結ばれる事はありません。
そこで、長野県内企業が手を結び、点の活動を線に、面にしていく事が、長野県内に居を構える企業の使命であると思います。
株式会社リコーの山下 良則代表は「地球を子供たちに返す活動をしなければならない」と言っております。
この言葉に感銘を受けて、長野県内企業の皆さんと手を結び、一つでも、二つでも持続可能な社会へたどり着けるための活動ができればと思っております。
〇 環境活動における企業間連携、行政との連携、大学との連携の場の提供。
〇 環境活動における意見交換と自社・地域活動のアイデア出しなど交流の場の提供。
〇 気候変動リスクにおける考え方のまとめなどの場を提供。
〇 エネルギーの地産地消化への意見交換、行政や企業への提案をまとめる場の提供。
上記を通じて、持続可能な社会実現のための、地域経済共生圏の形成と住みよい生活圏の確保に寄与できればと思います。皆様のご協力をお願いいたします。

活動内容

1. 主テーマ:研究会を進める中で決定しいく
2. セミナー・フォーラム:聞きたい講師、聞きたい話等リクエストする
3. 社内啓蒙活動:各社の社内啓蒙活動は進んでいない様子なので、課題とする
4. 各社の状況、情報共有:研究会の中で各社の状況、困り事などを発表する
5. 各社の困り事:短期・中期・長期、各社の状況を踏まえてワイガヤ的に議論する
6. その他:取材対応等は積極的に受けると同時に、各社の広報、ホームページにも積極的に公開する。

活動履歴

日時会場内容参加者数
第1回2023年3月22日(水)14:00~16:30AREC4Fミーティングルーム+オンライン1.キックオフ挨拶:AREC岡田センター長
2.経過説明:事務局
3.趣旨説明:研究会会長
4.基調講演:信州大学繊維学部 村上泰 教授「脱炭素に向けた取組事例と展望」
5.名刺交換会
70名
第2回2023年5月18日(木) 13:30~16:40519worklodge/上田市技術研修センター&ZoomオンラインAREC・Fiiプラザ 第255回リレー講演会(環境・エネルギー)と併催
〇講演1                                       
「東信州「木質バイオマス熱エネルギー」普及プロジェクトご紹介」AREC 滝沢一秀氏
〇講演2                                      
「地域に裨益する再エネ導入と脱炭素化推進に向けた取り組み」
一般社団法人再生可能エネルギー地域活性協会(FOURE)事務局 浅見晃一郎氏
〇講演3                         
「地域初の脱炭素経営研究会の立ち上げ・取組状況」
脱炭素経営研究会 会長 日置電機株式会社 経営企画室 主幹 水出博司氏
〇リアル交流会(ワイガヤ)
87名
第3回2023年7月20日(木)14:00~17:30AREC4Fミーティングルーム+オンライン〇基調講演                       
「東信州の再生可能エネルギーのポテンシャルと地域の脱炭素」 
信州大学繊維学部 化学・材料学科 教授 高橋伸英先生
〇会員企業取組紹介
 ①「脱炭素最後の地平ソーラーシェアリング」 ㈱ガリレオ 代表取締役社長 合原亮一氏
 ②「林業の現場から考える東信州の脱炭素」 信州地域エネルギー㈱ 代表取締役社長 田島忍氏   
 ③「木質バイオマス熱利用の普及拡大のための技術」 ㈱WBエナジー 代表取締役社長 梶山恵司氏
〇意見交換会                     
〇交流会 
51名
2023年8月2日(水)15:10~16:40日置電機株式会社日置電機株式会社 公開講座
「敦賀市の水素社会への挑戦」
敦賀市企画政策部ふるさと創生課 嶺南Eコースト計画推進室 室長 橋本喜仁氏
第4回2023年9月27日(水)13:00~16:30日置電機株式会社ホール+Zoomオンライン〇日置電機様見学会
〇脱炭素経営研究会会員講演
「脱炭素経営の現状と今後の取組の方向」  八十二銀行 営業渉外部 寺澤優吾氏
〇基調講演 【日置電機公開講座と併催】
「若者との共創プロジェクト~私たちの熱で地球を冷やす~」  一般社団法人SWiTCH 代表理事 佐座 槙苗氏
42名
2023年10月5日(木)上田市手塚公民館営農型ソーラーシェアリング現地視察講習会
主催:株式会社ガリレオ自然エネルギー事業部
第5回2023年11月16日(木) 13:30~17:15上田信用金庫本店ホールAREC・Fiiプラザ第261回リレー講演会(経営)併催
〇講演1 「SDGsと地域活性化を見据えた企業経営」上田信用金庫 理事長 小池 文彦氏
〇講演2「地域企業の目指すべき経営 ~DX推進とAI・デジタル人材の確保~」デロイトトーマツ コンサルティング 執行役員  森 正弥氏
〇講演3 脱炭素経営研究会会員企業報告
「事業成長と環境課題克服の両立に向けた当社のサステナビリティ戦略」長野計器株式会社 顧問 長坂 宏 氏
「脱炭素実現に向けた山洋電気の取り組み」山洋電気株式会社 技術開発担当役員付主任技師グループ長 宮原章雄氏
84名
第6回2024年1月16日(火)13:10~17:00ホテルメトロポリタン長野 3F志賀〇水素エネルギーシステム見学(ユーグループ本社プリズムビル)
〇ミニ講演会 「繊維製品のLCAや物質循環についての話題」信州大学繊維学部 村上泰教授
〇交流会
33名
第7回2024年3月21日(木)13:30~17:00AREC4階会議室〇令和5年度の活動のまとめ
〇会員報告 現状と計画 第1部
エムケー精工様、三映電子工業様、シナノケンシ様、城南製作所様、双信電機様、高見沢サイバネテックス様、TOTOKU様、三葉製作所様
〇講評アドバイス 村上先生、高橋先生
〇意見交換
〇令和6年度の計画 計画概要、運営体制
〇交流会
41名
第8回2024年6月13日(木) 14:00~17:00+519worklodge(上田市技術研修センター)○基調講演
演題:脱炭素社会を実現するための組織内/組織間連携
講師:信州大学人文学部 准教授/グリーン社会協創機構 地域カーボンニュートラル推進部門長
茅野 恒秀 先生
○ グループ討議
○まとめの発表
○ 交流会
37名

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