2025年5月15日(木) 第275回リレー講演会(IT AI DX分野)
地域企業のDX化を後押しする「東信州DX大学」が3年目を迎えました。
2026年度は、より実践的な支援も企画しています。
キックオフの特別講演会を、今回のリレー講演会に併せて開催します。
■日時:2025年5月15日(木) 13:20~17:15
■会場:AREC4階(上田市常田3-15-1信州大学繊維学部内)
■開催方法:会場及びZoomオンライン(ハイブリッド形式)
■参加費:無料
~ 内容 ~
■東信州DX大学について 13:20~13:40
講師:NEXT RESERVATION株式会社 取締役 藤本 理弘 氏
■講演1 13:40~14:40
演題:県内中小企業におけるDXの実際 ~進め方と事例・勘どころ~
講師:デジタルデマンド株式会社 代表取締役 西村 元男 氏
概要:日々のITコンサルティング業務の傍ら、公益財団法人長野県産業振興機構の産業DXコーディネーター、安曇野市スマート自治体推進アドバイザーとして活動する中、多くの中小企業のIT化・デジタル活用・DX等の取り組みについて見聞きし、支援する中で見えてきたことをお話します。
DXという言葉が普及し、今や国がDXの取り組みを認定する仕組みまで用意されています。様々な事例発表を見るたび、「当社も何かやらなければ」「明日からDXだ」と思うこともあるかもしれません。しかし一方で、進め方を検討し始めると、事例にあった各社各様の取り組み方がそのまま自社に適用できるわけではないことに気付き、試行錯誤を重ねていくことが多いのではないでしょうか。
講演では、身近な企業の事例を説明しつつ「こうするとうまくいく」というポイントをご説明します。
<休憩5分>
■講演2 14:45~15:45
演題:多品種少量生産に対応する製造業のDX
講師:株式会社吉見鈑金製作所 代表取締役 吉見 昌高 氏
概要:多品種少量生産がスタンダードになっている時代に中小企業だからこそ出来るDXを活用したものづくり、技能伝承・属人化・管理・運用の可視化が必要!第4次産業革命における製造業のデジタル化を進めてきた経緯や取組みの説明、これからの人材採用においてもDXをどの様に活用するかなど今後の展望をお話しいたします。
■講演3 15:45~16:45
演題:X-GAIAとe-Space Labが拓く3Dデータの新活用
講師:株式会社原製作所 代表取締役社長 原 洋介 氏
概要:X-GAIAのデジタルツインプラットフォームとe-Space Labの空間データ解析技術を活用した、建築設計・設備管理・文化財保存の革新的な事例を紹介します。3Dスキャンデータの収集から可視化、データ解析までの具体的なワークフローを解説し、効率化や精度向上のポイントをお伝えします。これにより、設計業務の最適化や新たなビジネス機会の創出に役立つヒントを提供します。
■名刺交換・交流会 16:45~17:15 場所:AREC4階の交流スペース
~~
■チラシはこちらよりダウンロードください。
■お申込みはこちらの申込みフォームより、または、所属、氏名、メールアドレス、参加方法をARECまでご連絡ください。
当日の様子
参加者:53名(会場30名、オンライン23名)
地域企業のDX化を後押しする「東信州DX大学」の3年目のスタートに当たり、そのキックオフ特別講演会を兼ねてリレー講演会を開催しました。学長役としての藤本理弘先生には、DX大学の目的や2年間の実績、および今年度の活動方針を説明していただきました。DX大学は、当地域ならではのDX人材育成研修プログラムの構築を目指しており、学び合う場とすることを重要視していますので、今回の講演発表は、県内の身近な話題を提供していただく講師陣をお迎えしました。
デジタルデマンド株式会社代表取締役の西村元男氏は、主に県内でITコンサルティング業務をされており、NICEの産業DXコーディネーターや安曇野市スマート自治体推進アドバイザーとしても活動する中で、中小企業のIT化・DX化の課題や支援の実情を、身近な企業の事例を紹介しながらご講演いただきました。
株式会社吉見鈑金製作所代表取締役の吉見昌高氏は、地元製造業の立場から、20年以上前から取り組んでいるDXを活用したものづくりについて、技能伝承・属人化・管理・運用の可視化の必要性やデジタル化を進めてきた経緯、および今後の展望をお話しいただきました。
株式会社原製作所代表取締役社長の原洋介氏は、3Dスキャニングやリバースエンジニアリングで先進的な事業を展開してこられましたので、今回はその一つの発展分野である、デジタルツインプラットフォーム(X-GAIA)と空間データ解析技術を活用した建築設計・設備管理・文化財保存の革新的な事例(e-Space Lab)を紹介していただきました。この利用により、設備設計業務の省力化・最適化や工場のDX化が大いに図られると期待されます。
IT・AI・DXの分野は、皆様の興味・関心が高く、交流会でも活発な意見交換がされました。今年度の東信州DX大学の活動にご注目ください。また、リレー講演会は交流会でのフランクな情報交換も魅力の一つです。オンライン聴講も非常に便利ですが、会場へも時々はお越しください。(三木)

