開催日5/21から6/16に変更 第223回リレー講演会(環境・エネルギー)

Category: リレー講演会
「ライブ配信」と「後日、録画コンテンツの配信」をいたします。
■日時:2020年(令和2年)6月16日(火) 14:00~17:10
■会場:信州大学繊維学部内AREC(上田市産学官連携施設4階)

■講演1 
14:00~15:00 
【演題】「多孔質膜を用いたCO2分離回収とバイオマス利用技術」
講師:  信州大学 繊維学部 化学・材料学科 教授 高橋 伸英 氏
【概要】 地球温暖化が顕在化している。産業革命以前あらの気温上昇を2℃未満に抑える
国際的目標の達成のためには今世紀中に正味のCO2排出量をゼロにする必要があり、
あらゆる分野でのCO2排出削減が求められている。
CO2排出量を短期間に大量に削減できる技術として火力発電所など大規模排出源の
排ガスからCO2を分離し、地中に圧入するCO2分離回収貯留が期待されている。
本講演では、講演者が取り組んでいる多孔質膜を利用したCO2分離技術について紹介する。
装置のコンパクト化が可能であり、大規模排出源に限らず分散型の小規模排出源にも
適用可能である。また、その他に、化石燃料代替としてのバイオマス利用技術、
植物を利用した炭素固定技術について紹介する。

■講演2
15:00~16:00 
【演題】「農作物栽培に必要な光を透過する太陽電池」
講師: 公立諏訪東京理科大学 工学部 機械電気工学科 教授 渡邊 康之 氏
【概要】 現在、我が国では少子高齢化に伴う農業従事者の減少等の渦中にあり、
世界情勢を視野に入れて考えてみると、地球温暖化や人口爆発によるエネルギー
・環境・食糧問題など、深刻な状況に直面していくことが予想される。
一方、農地を利用した太陽光発電技術である「ソーラーシェアリング」への期待が
高まっているが、農地に設置した太陽光パネルの陰による農作物への悪影響など
課題が多いのが現状である。本講演では、上記課題解決に向け、農作物栽培に
必要な太陽光を透過する有機薄膜太陽電池を用い、農作物栽培に悪影響を
与えることなく太陽光発電を行う「ソーラーマッチング」という新たなコンセプトと
実証実験結果について紹介する。

○休憩10分

■講演3
16:10~17:10
17:10
【演題】「長野県工業技術総合センターの環境対応支援」
講師:  長野県工業技術総合センター 環境情報部門 環境技術部 主任研究員 高木 秀昭 氏
【概要】 長野県は持続可能な社会を目指してSDGsを推進しています。
製造業においても低環境負荷の製品や製造方法が求められます。
長野県工業技術総合センターでは、省資源、省エネルギー化等による
環境負荷の低減、製品や製造方法の環境評価を行っています。
現状を知るために必要な資源やエネルギーの計測と見える化手法、
得られたデータからムダをあぶりだす分析手法、資源や手段の違いをLCA等で
評価する環境評価手法などを通じて、環境価値を高め、コスト削減を実現するための
支援をしています。
 講演では、長野県工業技術総合センターの支援概要、事業内容のご紹介と、
これまで環境技術部で行ってきた事例もご紹介します。

●お申し込み
申込書にご記入いただき、こちらにメール
またはFAXでお送りください。
AREC・Fiiプラザ事務局 宛 
電話(0268-21-4377)メール(mousikomi@arecplaza.jp)
FAX(0268-21-4382)
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