第221回リレー講演会(工業デザイン・感性工学)

Category: リレー講演会
■日時:令和2年2月27日(木) 14:00~17:10
終了後名刺交換交流会を開催
■会場:信州大学繊維学部内AREC (上田市産学官連携支援施設 4階) 
・講演1 
14:00~15:00                          
【演題】「プロダクトデザインから感性工学デザインへ」
講師: 信州大学 繊維学部 感性工学コース長 
教授・プロダクトデザイナー 和田 功 氏
【概要】感性工学は1990年代に提唱された「人間を中心にすえた工学」
に端を発する若い研究領域です。
感性工学は3つの研究領域を柱として、次世代社会へ新たな価値、
発展基盤を資する工学と捉えている。
その3つの柱は(1)感性生理心理を知る領域、(2)感性情報を活かす領域、
(3)感性で創造する領域であり殊に「感性工学デザイン」は(3)の
領域において、感性工学の総体が目指す「共生幸福社会の実現」に
向け新たな価値のコンパス(羅針盤)創造を大切な役割としている。
本講演では実例を交え次世代のモノづくりの姿をお話しします。

・講演2                              
15:00~16:00
【演題】「「粗さ」を設計する-凹凸がもたらす触感の数値化と
決定要因の解明」
講師: 長野県工業技術総合センター 材料技術部門
設計支援部 主任研究員 相澤 淳平 氏
【概要】ヒトの感覚を考慮してモノを設計するには、設計パラメータ
と感覚の因果関係を知る必要があります。
樹脂製品を例にとると、ヒトは表面に施されたシボの凹凸形状に
含まれる様々な要素を手掛かりに触感を評価しますが、
その判断基準は明らかではありません。
今回は、シボの粗さ感のコントロールを目指し、凹凸形状の要素から
「粗さ」が評価される構造について明らかにした研究事例を
ご紹介します。

休憩10分

・講演3
16:10~17:10                          
【演題】「「それ、OEMしてくれませんか?」最先端技術を手掛ける
大手企業が欲しがるモノ」
講師: ガク・デザイン・スタジオ有限会社 
代表取締役 清水 学 氏
【概要】 最先端技術だけが、オンリーワン・ナンバーワンではない。
もちろん、企業の生き残りのためにそれらキーテクノロジーの構築は
重要。しかし、原点に振り返れば、生活者(消費者)にとって欲しい
価値は、テクノロジーではなく、自分の生活スタイルに合った
使い勝手である。
もちろん、それを叶えるのに最先端技術も必要ですが、
あくまでも手段でしかない。とかく、大手企業はキーデバイスを
優先した企画を立てたがるが、逆にそこがウイークポイント
にもなっている。「人ー問題解決の手段ーモノ」の原点に立ち返り、
商品開発の成功事例と、失敗事例などまじえて、最近の製品、
デザインについて紹介致します。
また、事例として最近話題のドローンについても触れたいと思います。

●お申し込み
申込書にご記入いただき、こちらにメール
またはFAXでお送りください。
AREC・Fiiプラザ事務局 宛 
電話(0268-21-4377)メール(mousikomi@arecplaza.jp)
FAX(0268-21-4382)
■詳細:
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