第167回リレー講演会(電気・ICT・センサ分野)

Category: リレー講演会
■AREC・Fiiプラザ 第167回リレー講演会
■日時:平成27年5月21日(木) 15:00~18:00
■会場:AREC(産学官連携支援施設)4階
■受講料:無料
■演題:「パワエレ用光プローブ電流センサ」
■講師:信州大学工学部 電気電子工学科 准教授 曽根原 誠 氏
概要:近年、パワーエレクトロニクス技術が益々重要視されており、
高性能なパワー半導体のみならず電流センサなどの
開発も必要である.従来の電流センサは、ホール電流センサが主流で、
ワイヤーハーネスで信号伝送しているため、
例えばインバータの近傍に設置した場合、スイッチングノイズが
電磁ノイズとして信号に重畳する恐れがある。
そこで発表者らは、電磁ノイズの影響を受けない光を利用した
磁気Kerr効果利用型光プローブ電流センサを考案し研究を進めている。
本発表では本センサの開発経緯と、より大電流に対応し、
かつ温度特性に優れた反射磁性膜の開発、
及びその磁性膜を用いた新試作モジュールについて発表する。

■演題:「高速近接無線転送技術TransferJet」
■講師:一般社団法人TransferJetコンソーシアム Marketing WGチェア
オリンパス株式会社 事業開発室 第2本部 渉外担当部長 林 寿一 氏
概要:一般的な無線技術は「より速く」「より遠くまで」を目指して
技術開発されてきた結果、接続やセキュリティ設定が複雑となり、
使用に際してユーザーに一定のITスキルが求められている。
TransferJetは、敢えて「飛ばない無線」とすることで、
タッチという直感的な動作により
誰でもが簡単に使えることを目指した高速な近接無線転送技術である。
本講演ではTransferJetの技術概要、各国での使用可否の状況、
他の無線技術との特徴の比較、主なユースケース、
将来の規格拡張、会員会社による製品化状況、等を紹介する。

■演題:「高精度センサによる社会課題解決への取組み」
■講師:セイコーエプソン株式会社 ウエアラブル機器事業部
S企画設計部 部長 加納 俊彦 氏
概要:高度成長期に整備された社会インフラの老朽化や頻発する大規模な
自然災害など、生活環境に関わる安心・安全を脅かす社会課題が顕在化しています。
このような課題を解決する手段としてセンサやITの技術を使って状態を効率的に
可視化し監視する技術が注目されています。
我々は、可視化に必要な高い計測精度や長期安定性などを有する水晶式センサを
独自開発しました。さらに水晶センサ技術を核として、さまざまな実証試験を通して
社会課題解決に向けた取組みを進めています。
本公演では、独創のセンシング技術とその応用事例を紹介します。 

E-mail; mousikomi@arecplaza.jp
http://arecplaza.jp/skins/mysite/upfile/next_relay167.pdf
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