第165回リレー講演会(プレス加工・金型・切削分野)

Category: リレー講演会
第165回リレー講演会のご案内です。

■AREC・Fiiプラザ 第165回リレー講演会
■日時:平成27年3月19日(木) 15:00~18:00
■会場:AREC(産学官連携支援施設)4階
■受講料:無料
■諏訪東京理科大学 工学部 教授 竹増光家 氏
演題:「粉末冶金法による高負荷対応高精度歯車」
概要: 乗用車用各種歯車の生産コスト低減のため加工工程の簡略化あるいは根本的な
見直しが強く求められており、最良の解決策として粉末焼結
(P/M)歯車があげられる。
既に中低強度のP/M歯形部品は自動車各部に多数搭載され、
今後も増加すると予想される。さらに近年、自動車トランスミッション等の
高精度・高強度歯車へ粉末冶金法を適用する事を目的に、
全世界のP/Mメーカー及び自動車関連メーカーが研究を重ねている。
本講演では、国内および海外の原料粉末メーカーが開発した、
最新のプレアロイ合金鋼粉と、それらから一回圧縮一回焼結の工程で
製造された高負荷対応P/M歯車の荷重負荷能力や、
高性能化のための周辺技術を解説します。

■長野県工業技術総合センター 材料技術部門 金属材料部 部長 山本潤一 氏
演題:「長野県工業技術総合センターにおける金属材料に関する研究事例の紹介」
概要:工業技術総合センターにおける金属材料技術に関するこれまでの研究開発事例
を紹介します。
粉末プロセスを用いて機能性材料の製造技術を開発した事例として「FeSi系熱発電モ
ジュールの開発」を、射出成形用金型の表面処理により薄肉のマグネシウム合金製冷
却ファンを試作した事例として「マグネシウム合金製CPU冷却ファンの試作」
を紹介します。
他に工業技術総合センターの最近の研究開発の事例として、金属ガラス、低温溶射、
摩擦撹拌接合等の取り組み事例も紹介します。
また、工業技術総合センターに最近導入された新規設備について
装置の概要を紹介し、センターの利用方法等についてご説明します。

■日軽松尾株式会社 技術部開発二課 係長 上原和也 氏 
技術部開発一課 片岡郁男 氏
演題:「TOMAQ重力鋳造法によるアルミパイプ鋳包み製品及びPFダイカスト法による
含浸レス耐気密部品の紹介」
概要:素形材を作る製法の中で、弊社は重力金型鋳造法・ダイカスト法及びC&F熱間
鍛造法の3製法により二輪、四輪部品を主に、お客様の要求される仕様に合わせて、
日本軽金属の開発合金と組み合わせながら
製法の提案、製品開発をおこなっている。重力金型鋳造では
TOMAQ法と名付けた製法で、
アルミパイプを鋳包みする製品の紹介、ダイカストでは
PFダイカスト法による含浸レス耐気密部品の製造について紹介する。

E-mail; mousikomi@arecplaza.jp
http://arecplaza.jp/skins/mysite/upfile/next_relay165.pdf